冬に編みたいニット小物。
伸びる鎖編み=伸縮する作り目を覚えると、様々な作品作りに応用できてとても便利です。
例えばニット帽のかぶり口に伸縮する作り目を使ったり、
手袋のはめ口に使えば、手のサイズに多少構わず使えるアイテムになりますね。
今回はそんな伸縮する作り目を使った作品の編み方をご紹介♪
見た目はまるで棒針編みで編んだようなゴム編み模様!
これがかぎ針編みで作れちゃうんです!!
伸縮する作り目を使い、さらにゴム編み風模様を編めば、
かぎ針なのにビヨーーンと伸びる!スヌードが完成します。
かぎ針で編むゴム編みスヌードの編み方
まずは動画で見てみましょう!
このゴム編みは初めから最後までずっと同じことの繰り返しなので、
初心者の方でもサクサク編み進められると思います。
ただ、つまづきポイントがいくつかあるので
きちんと理解して編み進める事が大切です。
かぎ針で編む伸びる鎖編みをマスターしよう!
かぎ針編みで作る伸縮する作り目は、以前にもお話しした事があります。
編み方にコツがあり普通の鎖編みとは違います。
まず鎖編みを2目編み、1目めの半目と裏山を拾います。
そのまま糸を巻きつけ、引き出します。
再度糸を巻きつけて、かぎ針にかかっている糸を1本だけ引きぬきます。
かぎ針にはまだ糸が2本かかっているので、もう一度糸を巻きつけて
今度は2本引きぬきます。
2目目以降は前の目で作った鎖編みのような部分の半目と裏山を拾います。
編み方が少しややこしいですが、続けて編んでいくと次第に慣れていきます!
伸縮する作り目の編み方ポイント
【伸縮する作り目でかぎ針を拾う位置】
1目目:くさり編みを2目編んで、1目めに
2目以降:1目戻って鎖編みのような部分の半目と裏山
糸を巻きつけ引き出す
↓
再度巻きつけ、(かぎ針にかかっている糸の)1本だけ引きぬく
↓
もう一度巻きつけ、今度は2本引きぬく
スヌードを編むための作り目の数は何目が最適?
伸縮する作り目を好きな長さまで編んでいきますが、
どのくらいの長さ編めばいいのでしょうか?
答えはお好みの長さまで編んでOK!
でもそれではよくわからないと思いますので
私なりの目安をお伝えします。
今回このスヌード作りに使った毛糸は
毛糸ピエロさんのソフトメリノ極太です。
価格:345円 |
□かぎ針:8〜10号(今回は10号)
□ゲージ:11目10段
□玉数
子供用:5玉
大人用:7玉
□仕上がり寸法(平置き・長さ)
子供用:60cm
大人用:75cm
以上から、作り目は
子供用:120目
大人用:150目
が最適かな、と思います。
幅(段数)は、これもお好きな幅でOKですが、
上記の玉数で
子供用:10段
大人用:15段
くらいのボリュームになります。
お手持ちの毛糸で作る場合は、
ゲージと平置き寸法を参考にしてください♪
ゴム編みの編み方は長編みの編み方に秘密アリ!
伸縮する作り目が編めたら、1段目からゴム編みを編んでいきます。
まず立ち上がりは3目です。
次に長編みの表引き上げ編みを2目編みます。
長編みの表引き上げ編みは、前段の目を拾わずに足の部分を左から右に拾い、長編みを編む編み方です。
伸縮する作り目の場合、下の写真の黄色い部分が「足」になります。
左から右に針を入れて、長編みを編みます。
足を拾って編む=表引き上げ編みを編む事で
普通の長編みと並べると凹凸ができ、この凹凸の連続がゴム編みになるのです。
この長編みと長編みの表引き上げ編みは、3目で1セットです。
ゴム編みの仕組み
長編み(はじめは立ち上がり)→長編みの表引き上げ編み2目
3目1セットを連続で編んでいくので、
このスヌードの作り目は必ず3の倍数でなければなりません。
1段目の終わりは必ず長編みの表引き上げ編みを2目編んで終わります。
→「表引き上げ編みが1目だけになってしまった・長編みで終わった」場合は、
どこかで必ず目が抜けているか、作り目が3の倍数ではないはずです。
ゴム編みは段が進むと見えてくる!
2段目以降も3目1セットは変わりません。
長編みの表引き上げ編みを編むときは、前段の長編みの表引き上げ編みの足を拾います。
同じ列に同じ編み方をすることが大切です。
ずれないように気をつけながら編み進めます。
何段か進むと、ゴム編みの模様が見えてきます。
2段目ではまだ長編みと表引き上げ編みの差がわからなかったけど、
8段ほど編むとこの通り!
凹凸がはっきりと見えて、ゴム編みができています。
このように、長編みと長編みの表引き上げ編みの繰り返しで
かぎ針編みでもゴム編みが編める事がわかりました。
さらにこのスヌードように作り目を伸びる鎖編みで編めば
かぎ針編みなのにビヨーンと伸びる!
シンプルだけど、だからこそハンドメイド感を感じさせない。
そんなゴム編みのスヌードですので
ふだん使いに最適です♪
お子様とお揃いでぜひ編んでみてくださいね。