『細編みメインで編んだ麦わら帽子が、
途中で自分のミスで目が増えてしまったことに後になって気づいたのですが、
ほんの数目増えただけだし・・・このまま編み進めても大丈夫ですよね?』
こんな質問をよくいただきます。
帽子を作る時、編み目の数はとても重要です。
それがたとえほんの数目の狂いだとしても・・・
特に麦わら帽子は、冬の帽子と違って
・伸び縮みしない
・シルエットが大切
なので要注意なのです!
編み目が増えてしまった帽子って?
この写真は、帽子を編んでいる途中の二つの帽子。
どちらも
- 同じ編み図
- ハマナカ エコアンダリヤ
- 6号かぎ針
- ゲージ:横10cm 17目
で編んでいます。
左の帽子は、サイドを編んでいる途中で4目増えてしまいました。
たった4目だけれど、台形に広がってしまっています。
10cm17目のゲージで編んでいる場合、
4目=2.3cmです。
2.3cm、サイドを編んでいる途中で大きくなってしまうと
かなり大きくなってしまいます。
この表は、新生児から幼児、レディースの帽子のサイズを表にしたものです。
今既製品の帽子で一般的なサイズを元に作成しました。
大人の女性の場合、56〜57cmの帽子サイズが主ですが、
ここから2.3cmとなると、59cm前後・・・
子供サイズの帽子を編んでいる場合、
2・3歳上の頭のサイズになってしまうのです。
ここは面倒臭がらずに
増えてしまったところまでほどく!
悲しいけど、思い切って解いてしまいましょう!
編み目が増えてしまう原因
編んでいる途中で、間違って編み目が増えてしまうことはよくあること。
では、どのような状態が『編み目が増えた』状態なのでしょうか?
目の数が増える=増し目をしている
なので、編んでいる途中で
前段の目の頭に2目編み入れているところがある
ということになります。
2目編み入れるというのはどんな状態なのか、というと
画像の矢印の部分をよーく見てみましょう。
1つの穴に細編みの足が4本(赤と黄色で縁取ったもの)かかっていますね。
細編みの足は1目に対して2本あります。
1つの穴(前段の目の頭に入れたところ)に
足が必ず2本ずつかかっていなければなりません。
もう一度この画像を見ると、
1つの穴(前段の目の頭に入れたところ)に
足が4本=2目編み入れてしまっているのです。
これが、目が増えてしまう原因です!
どこで編み目が増えてしまったのか、見分ける方法
編み物初心者さんが陥りやすい、編み目が増えてしまう問題。
まずは1段編んだら目を数えるようにしましょう!
面倒な作業かもしれませんが、これが一番確実です。
慣れてきたら2段ごと・3段ごとに数えればいいと思います。
どこで目が増えてしまったのか見分けるには、
繰り返しになりますが
1つの穴に足が何本かかっているか?を確認することです。
最初は見慣れないので足が何本かかっているか、確認できないかもしれません。
でも、いきなり最初から編み物が上手い人なんてなかなかいないし、
綺麗に編める人もいないのと同じように、
編み目を見分けられるようになるのも訓練(回数)が必要なのです。
少しずつでいいので、編み目に足が何本あるか見分けられるようになると
編み物のスピードがぐぐん!と速くなりますよ♫
※4目増えてしまった帽子は、この後きちんと解いて編みなおしました。