まるで棒針で編んだようなリブ編みもできちゃう超万能な編み方なんです!
かぎ針編みの基礎レッスン、今回は引き上げ編みのお話です。
引き上げ編みには「表引き上げ編み」と「裏引き上げ編み」があります。
編み地のどちら側に引き上げ編みの模様を出したいのか、で
表と裏を使い分けましょう。
(今回はよく使う長編みの引き上げ編みをします。
細編みの引き上げ編みも中長編みの引き上げ編みもほぼ同じ原理です。)
長編みの表引き上げ編みの編み方
引き揚げ編みと長編みの違いがわかるように、表引き上げ編みと長編みを交互に編んでいます。
表引き上げ編みは前段の足を表側からすくう
表引き上げ編みは、前段の足(画像では前段の長編み)を右からすくいます。
長編みの表引き上げ編みなので、まず糸を針にかけてから、
前段の足の右側に表側から針を入れます。前段の足の裏を通り、左側に抜けます。
長編みと表引き上げ編みの針を入れる場所の違い
長編みは前段の目を拾いますが、
表引き上げ編みは、足をすくいます。
この違いで引き上げ編み特有の立体感が生まれます。
綺麗な表引き上げ編みは引き出す長さを長めに
足をすくったら、針に糸を巻きつけ前段の足から引き抜きます。
前段の足から引き出す時、引き出す糸の長さに注目です。
表引き上げ編みを編む時、前段の足から引き出す糸は長編みを編む時より長めに引き出すことが重要です。
立体的な引き上げ編みを編む時、立体的な分長編みよりも少し長くなることが
糸を長めに引き出す理由です。
長編みと同じように「(糸を)巻きつけて引き抜く」を繰り返して完成です!
完成した表引き上げ編みは
表側に長編みが浮き出ているように見えますね。
長編みの裏引き上げ編みの編み方
次は長編みの裏引き上げ編みの編み方です。針の入れ方(前段の足のすくい方)が表引き上げ編みと違うので注目してください。
裏引き上げ編みは針を裏側から入れる
裏引き上げ編みは、編み地の裏側に模様が出るので裏から針を入れます。
針を裏側から入れ、足をすくいます。表引き上げ編みと同じく引き出す糸は長めに引き出しましょう。
長編みと交互に編むと、裏引き上げ編みは編み地の裏側に引き上げ模様が出ています。
向こう側に立体的に編み目が成しているのがわかります。
表引き上げ編みと裏引き上げ編みを繰り返すとまるでワッフルのような編み地が完成します。
引き上げ編みはゴム編みになる!
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引き上げ編みと長編みを交互に繰り返すとゴム編みみたいな編み地になります。
ニット帽のリブ部分にしたり活用方法は様々!かぎ針で編めるアイテムの幅も広がりますね。
ゴム編みを編む時に注意すること
引き上げ編みと長編みの繰り返しはゴム編み風の編み地になるので、編み地が少し縮みます。
①表引き上げ編み2回+長編み
②表引き上げ編み1回+長編み
③普通の長編みの編み地
この3つを比べてみましょう。
どれも同じ作り目・同じ毛糸・同じかぎ針で編みました。
大きさ(幅)が違うのがわかります。
3つの編み地のゲージは下のようになりました。
- 10cm15目
- 10cm14目
- 10cm13目
たった1目の違いですが、これが57センチの帽子を編む場合、
- ①15×57=85.5目
- ②14×57=79.8目
- ③13×57=74.1目
いかがでしょう?それぞれ5目以上の差が生まれてしまします。
編み地の収縮によるサイズの誤差を防ぐためには、長編みのゲージ×1.15〜1.2くらいが引き上げ編みのゴム編みのゲージになるので参考にしてください。
失敗しない作品作りのコツは、ゲージを編むこと!
編み物の本に載っている作品を作る場合は、まずは本通りに作るとこが大切です。
糸の種類によってもサイズが変わるので、指定の糸を使うことで失敗がぐんと減りますよ。
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